[Announcement] Circular Design Week 2023 を開催します!/ Welcome to Circular Design Week 2023 in Kagoshima!
2023年11月27日から12月3日までの7日間、鹿児島県の5つの地域に渡り、国内外のサーキュラーデザインの実践者や研究者とともに「土地に根ざした循環生態系の未来」を探索するツアー・カンファレンスを開催します!
Join us on a 7-day journey from November 27th to December 3rd 2023 to explore the "Futures of Place-based Circular Ecosystems" through vernacular practices rooted in the various lands of Kagoshima Prefecture, Japan.
*We encourage anyone who is not proficient in the language in which the following text is written to use translation services and apps that are available on the Internet such as DeepL and Google Translate.
8月末に開催した「Circular Design Praxis 2023〜システム移行を前提とした循環デザインのシンポジウム〜」に引き続き、今度はより「Place=土地」に根差した循環的な実践に焦点をあてることを目的に、「Circular Design Week 2023: Futures of place-based circular ecosystems」を開催します!
このプログラムは、循環にまつわる取り組みが進む鹿児島県の5つの地域をめぐる「フィールドツアー&ワークショップ」と、そこでの体験を下敷きに、循環に関する先端的な知見の共有とネットワーキングの機会を創出する「カンファレンス」の二部構成となっています。それぞれの「Place」に根ざしたサーキュラーデザインを体験し、リサーチし、議論を交わすことで、今私たちが目指すべき持続可能な社会の解像度を高め、その実現に向けた協働への足がかりを築いていきたいと考えています。
なお、カンファレンスのパネリストには台湾やオーストラリアをはじめとした、アジア・パシフィックの先駆的な研究者/デザイナー/実践者をお招きし、加えて海外からの一般参加者も一定数見込んでいますので、国内と海外の事例を比較したり、海外のネットワークを広げたりするまたとないチャンスとなっています。ぜひ参加をご検討ください!(※カンファレンスの主な使用言語は英語です。)
When & Where
🪚 Circular Design Tours and Workshops(ツアー&ワークショップ)*
期間:2023年11月27日(月) - 12月1日(金)
場所:霧島市(11/27-28), 大崎町(11/29), 薩摩川内市(11/29), 日置市(11/30-12/1), 南九州市(12/1)
定員:10〜20名/回(※地域によって異なります。)
*Circular Design Tours and Workshops(ツアー&ワークショップ)の各工程の詳細ならびにチケットの購入方法に関する情報は追って公開いたします。今しばらくお待ちください。
🗣️ Circular Design Conference(カンファレンス)
期間:2023年12月2日(土) - 12月3日(日)
場所:ホテル自治会館(鹿児島市)
想定人数:70〜100名程度
Early Bird割引は10/27(金)まで
想定される参加者
国内外の循環経済・サーキュラーデザイン領域における研究者・実践者・企業人・行政職員など(国外は特に台湾、オーストラリア、タイをはじめとするアジア太平洋地域の専門家)。
(※上記の🗣️ Circular Design ConferenceのPeatixページからは、🪚 Circular Design Tours and Workshopsのチケットはご購入いただけません。)
📅 Circular Design Conference(カンファレンス)各日程詳細
Day 1: 12/2 (土) - 10:00 - 18:00
〈開会式 | 10:00~11:15〉
株式会社リ・パブリックとトヨタ財団によるご挨拶から始め、5日間のCircular Design Tours & Workshops の様子とカンファレンス全体の概要を共有します。また、ゲストスピーカーの紹介も行います。
〈キーノートースピーチ | 11:30 - 12:30 〉
Place-Based Approach to Circular Innovation
デザイン、テクノロジー、都市の領域で分野横断的に活躍するデザイナー・アーバニスト・教育者。これまで、スウェーデン政府イノベーション庁 Vinnova のディレクターをはじめ、ArupやFuture Cities Catapult、Fabrica、SITRA、BBCなどの世界的な組織で指揮を執っていた経験を持つ。また、ロンドンのUCL Institute for Innovation and Public Purposeにて客員教授、メルボルンのRMITにて非常勤教授、ロンドン市長直下のDesign Advocatesを務めている。身近なテクノロジーや社会インフラを鋭く読み解き、学際的なリサーチとデザインを組み合わせたホリスティックなアプローチをとるプロジェクトが特徴。
今回の基調講演では、地域ごとに異なる地理的分脈やコミュニティの特徴、経済的要因、文化的ニュアンス、インフラストラクチャーを読み解き、サーキュラーなイノベーションへと繋げるための戦略やコンセプトについて掘り下げます。
〈スピーカー〉
ダン・ヒル(メルボルン大学 教授 / メルボルン・スクール・オブ・デザイン ディレクター)
〈セッション 1 | 13:30 - 14:50 〉
Re-assessing local resources and co-designing circular ecosystem
大崎町のスローガンである「100%リサイクルされる街を築く」はわずか数年前までは懐疑的に捉えられることもありました。鹿児島のこの小さな町は、政府、企業、市民を結びつけ、高度なリサイクルシステムの構築に成功し、今や世界的な事例になっています。一方、海を超えた台湾・台東県では、台東スローフードフェスティバルを契機として「食」を中心とした循環エコシステムの構築が進み、地域のアイデンティティとして根付いてきました。地域のシェフ、レストラン、市民との共創プロセスにおいて特に中核的な役割を果たしたのが、ローカルスタートアップのCo-Create Planning & Designです。本セッションでは、地域のリソースを再評価し、システムをco-designするためのさまざまなアプローチについて議論し、探求していきます。
〈パネリスト〉
市川 文子 (Re:public) *ファシリテーター
藤田 香澄 (株式会社合作 / 大崎町)
Shelly Huang (5%Design Action / Taipei)
〈セッション 2 | 15:10 - 16:30 〉
Working with imperfection: The limitations of circularity tracing and assessment, and what we can do to improve them at different scales?
サーキュラリティをトレース・評価する方法として、ライフサイクル分析(LCA)、材料循環性指標(MCI)、産業または生態系の材料フロー分析(MFA)などが挙げられます。これらの手法を取り入れる企業や自治体は増えていますが、その分析によって全てを捉え切れるわけではありません。逆に、形式的な利用によって、結果として循環社会への移行にとって阻害要因になる可能性もあります。このセッションでは、異なるドメインやスケールで活動する3人の専門家が集い、サーキュラリティ・トレーシングとアセスメントにおける新たなトレンド、そしてこれらのプロセスの質を向上させるために私たち一人ひとりができること、すべきことを探ります。
〈パネリスト〉
大山 貴子 (fog / 東京) *ファシリテーター
歐陽 藹寧 (REnato Lab / 台北 )
James Hollow (Fabric/Tokyo)
〈トヨタ財団のプレゼンテーション | 16:45 - 17:45〉
トヨタ財団助成先「サーキュラーデザイン」プロジェクトのプレゼンテーション / International "circular design" projects funded by TOYOTA Foundation
トヨタ財団は、1974年にトヨタ自動車株式会社によって設立された助成財団です。社会に長期的利益をもたらす活動を支援するため、人間環境、自然環境、社会福祉、教育と文化など、多様な分野における課題を特定し、これらに取り組む研究やプロジェクトに助成金を提供してきました。このセッションでは、トヨタ財団が助成するサーキュラーデザインをテーマとしたプロジェクトとそれらのPlace-based なアプローチを紹介します。
〈レセプションディナー | 18:30 - 21:30〉
ディナーチケットをご購入された参加者の皆様はレセプションディナーの会場へとご移動ください(会場から約20分の場所になります)。
Day 2: 12/3 (日) - 10:00 - 17:00
〈Day 1の振り返り | 10:30 - 11:00〉
二日目の開会式では初日のセッションを振り返り、論点を整理します。
〈セッション 3 | 11:00 - 12:20 〉
Building "business ecologies" with circularity in mind
ビジネスは何のために、誰の利益を追求すべきなのでしょうか?五年前であれば、この質問に対する答えは「利益を上げるため」や「株主の利益」といった答えが主流だったでしょう。しかし、さまざまな厄介な問題(その中でも主要なものが気候危機)をもはや無視できなくなった現在、企業が個別に利益を追求するプロフィット主義からの脱却が試みられ始めています。このセッションでは、「ビジネス・アズ・ユージュアル (Business as usual)」から抜け出すこと、つまり企業、自治体、金融機関、非営利団体、市民、非人間などのあらゆるステークホルダーと協力し、その土地のすべての人々やいきものの幸福のための共有価値を創造していくことについて議論します。
〈パネリスト〉
田村 大 (Re:public) *ファシリテーター
小平 勘太 (小平株式会社 / 日置)
游 適任 (Alife / 台北)
〈Unconference | 13:30 - 16:00 〉
セッションのテーマや参加者の興味に基づいたワーキンググループ別のワークショップを実施します。ダン・ヒル、京都工芸繊維大学・KYOTO D-Lab、およびリ・パブリックがファシリテートします。
〈ファシリテーター〉
ダン・ヒル(メルボルン大学 教授 / メルボルン・スクール・オブ・デザイン ディレクター)
水野 大二郎(京都工芸繊維大学 教授 / KYOTO D-lab Executive Board)
稲村 徳州(芸術工学研究院 助教)
市川 文子 (Re:public)
田村 大 (Re:public)